「らうん」とは僕がかつて暮らしたパプアの言葉で「旅する・ぶらぶらする」という意味です。光を描く画家、八坂圭が日々を見つめ、愛し、感じた事を福岡からつづっています。


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マゼンダ

マゼンダという色があります。これはとっても人工的な印象を与える色で、異常に鮮やかで見ようによってはとても毒々しい色です。
「ひりひりするようなピンク」とでも呼びたくなるこの色は、印刷の3原色にも使われています。
そもそも色には「光の三原色」と、「色の三原色」とがあります。その違いは、「三つ合わさると真っ白の光になる」のが「光の三原色」で、「三つ重なると、真っ黒になる」のが色の三原色です。
印刷では色の三原色を掛け合わせて、あらゆる色を作っていくのですが、足せば足すだけ鮮やかさを失っていく色たちなので、元になる色には最も鮮やかなインクを使うのです。それが、マゼンダ、シアン、イエロー、の三つ。これに黒インクを加えて、色を表現していきます。
ご家庭のインクジェットプリンタにもその4色が使われてますから、ご存知かもしれませんね。

絵を描くときに使うアクリル絵の具や油絵の具にも、マゼンダがありますしフタロシアニンブルーと言う、シアンに似た色があります。ぼくも、鮮やかさを求める時はこの色を良く使います。

絵を描いてる合間に、または朝起きたときに散歩をし、家々の庭を借景に旅情気分をたのしんでいる夏のこのごろ、キョウチクトウのピンクや百日紅の紅は、ほとんど「マゼンダ」なのだな、と思い至りました。
また、先週沖縄に行ったという両親から、サボテンの実「ドラゴンフルーツ」が届きました。その果物の色もまっこと鮮やかなマゼンダピンクでした。

自然界にある物を、人工色の代表みたいに感ずる僕の脳みそはまだまだ発展途上だなと気づかされる、夏の一日でした。
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by toktokpng | 2005-08-21 10:18 | 創作