「らうん」とは僕がかつて暮らしたパプアの言葉で「旅する・ぶらぶらする」という意味です。光を描く画家、八坂圭が日々を見つめ、愛し、感じた事を福岡からつづっています。


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土日つらつら

美輪明宏さんが、女性雑誌の連載記事で「最近の日本人はオーラを失ったから、野山の動物たちが気軽に里に降りてくるようになった。オーラが薄くなったのは誇りを持って生きていないからだ」という内容の事を書いていました。

誇り・・・。

この、土日は体調が悪く、どこにも出かけませんでした。行ったといえば江戸川の土手に家族四人で散歩に行ったくらい。息子はおもちゃのラグビーボールを蹴って遊んでいました。土手に寝っころがって空を見あげると、真っ青でどこまでもひろい空間に自分が包まれました。
今夜のニュースで飛鳥が最後の航海を終えて帰港した話題をやっていました。去年のこの時期はこの真っ青な空を、その飛鳥の甲板から見上げていた事を思い出します。

あの頃はまだ、就職先が決まってなくて、フリーランスの活動で家族を養っていける見込みもなく、不安定な日々を送っていたように思います。
しかし、飛鳥でニューギニアの美術についてのクラスをもち、乗客の皆さんにぼくが学んできた何がしかを伝えるられるのだ、という誇りを持っていたように覚えています。

新居に越して二ヶ月以上が立ちますが、なかなか新しい制作環境が整わず、次の絵が描きだせません。

今の会社にはいり、すこし畑のちがうグラフィックデザインの仕事をさせてもらうようになって、もうすぐ1年。なかなか戦力として一人前になりきれない自分を歯がゆく思っています。

誇り・・・。

結局、一週間の疲れを取るのがやっとの週末。どうもいまの僕は誇りをもっているとは言いがたい様子です。

ところで、どこにも出かけなくてても、家にいると子どもと過ごすというイベントがあります。おむつを替えたり、子どもの目線におりて一緒にご飯を食べたり。寝っころがったり、飛び跳ねたり。上に乗っかられて、みぞおちにジャンピングボンバーを食らわされたり。それはそれはたのしい時間です。

そして、さいごに一緒にお風呂に入ります。
そっと、お湯をかけて、泡をながし、しっかり抱きながら湯船につかります。娘は10ヶ月。つかまり立ちがもうすぐ出来るかなという時期で、しっかり抱いてないと湯船のなかで歩こうとして溺れそうになります。

誇り。二日休んで頭痛が少しとれてきた夜。湯船の中で頭とカラダをしっかりくっつけて僕の腕の中にいるあたたかい娘を抱いて、「この子の親なのだ。」ということを誇りに思いました。

この二人の命の親であるんだ。それは誇らしい事だ。

そう、思いました。
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by toktokpng | 2006-02-12 22:59 | 日常