「らうん」とは僕がかつて暮らしたパプアの言葉で「旅する・ぶらぶらする」という意味です。光を描く画家、八坂圭が日々を見つめ、愛し、感じた事を福岡からつづっています。


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最澄と天台の国宝展

ほんとに久しぶりにブログを書きます。
あまりにも更新しなかったので、すっかりきてくれる人の数も減ったようです。
仕事の大波があって、余力がありませんでした・・。

しかしやっと休みがとれて、この土日で英気を養いました。

家族そろって上野へ。
東京国立博物館では、最澄と天台の国宝展をやっています。
なかなか大規模な企画でした。

昔、この国が守ってきた法脈だけに、立派な宝が多くありました。
どのような宗教の儀礼的宝物も、長い間、それを扱う人の真剣な思いや
愛やひらめきを多く受けてきた物は、独特の力を放っていると思います。
特に、木彫りの仏像には、作者の木そのものへの理解や尊敬が深く感じられ、
木肌のもつ味わい、模様などを余すところなく生かそうとして、丹念に彫られた
如来像は、何百年という時間を経た今でも、新鮮な光を放っているかのようでした。

天台宗は、比叡山にあって、もともとその土地の人々がもっていた、山の神々への尊敬を
否定する事なく、敬って信仰生活を築いていったと、説明パネルにありました。

そのようなアニミズム(全ての存在に精霊が宿りっているという信条)の世界観を許容した
法脈であったからこそ、一木作りの美しい仏像も多く残っているのではないでしょうか。

企画展をたっぷり堪能したあとは、博物館内の本館と法隆寺宝物館も見て回りました。

子ども二人を見守りながら見て回るのはほんとに大変です。
しかし、庭園はあたたかな春の日差しと、桃の花などでうららかな様子でしたから、
こんな日に家族で過ごすには最高のシチュエーションだったと思います。

法隆寺宝物館は、すごく久しぶりにきました。
谷口吉生氏の設計による館は、有名なあの水たまりに散り行く桜の花びらを
たたえて、ひどく美しかった。
ちょうど聖徳太子の特別企画をやっていて、太子座像を間近でみる事が出来ました。

なんだか、仏教に縁の深い一日でした。

仏教であれ、神道であれ、キリスト教であれ、人々がより高い意識や平和や愛を
追い求めて形にした物からは、こころに響く美を感じ取る事が出来ます。

ぼくは宗教者ではないけれど、やはり桜や空や雲や風のなかに感じる
あからさまには目に見えない美しさのエッセンスを自分の絵の中に納めていきたいと思います。そうすることで、みる人のなかに、平凡な地上の生活に美が溢れてる事をふと思い出してほしいから。
まだまだ、道半ばで、なかなかこの「僕事業」はすすみませんが、まだ、止めずにすんでいます。

来月5月、また、銀座泰明小学校で「青空でアート展」出品します。
小さな作品ばかりですが、僕が時空の中に見つけた光を伝えられたらと思います。

日々に乾杯!
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by toktokpng | 2006-04-09 19:09 | カルチャー