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「らうん」とは僕がかつて暮らしたパプアの言葉で「旅する・ぶらぶらする」という意味です。光を描く画家、八坂圭が日々を見つめ、愛し、感じた事を福岡からつづっています。


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もう一つハママスなご褒美

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今日は埼玉県日高市の高麗神社で、ニューギニアの舞踏グループ「ブイ・ジェネレーション」のパフォーマンスを見ることが出来た。
久しぶりのパプアのリズム、匂い、ピジン語!嬉しかった。その踊りと歌の波動がエネルギーをどんどん運んできてくれた。

メンバーの、サムとロバートは留学中にも世話になっている。彼らの村を訪ねて家族にもあった。

彼らを神楽殿の裏の控えに訪ねると、予想通り「アーー・ケイ!ケイ!ケイ!ケイ・ライトメーン!!」と言うかけ声。そして肩を抱き合い、握手。
はっきりいって、こんなに再開の喜びをはっきり伝えてくれる知人は日本にはいない。世界に1人でも、僕に会うことをこんなに喜んでくれる人がいると言うのはとても幸せなことだとおもう。

彼らのパフォーマンスはショウと言うよりは、音楽の共同体験だ。ステージでパフォーマンスの合間にサムが言っていたが、「我らの先祖は読み書きを知らなかった。だから歌と踊りに伝えるべき文化を託して子孫に伝え、いまの我らがいる。」であるならば、彼らの歌と踊りはニューギニアの蔵言である。またサムは「我らの祖先は森や動物たちと直接コミュニケーションをとることが出来た。我々の文化はそこから生まれてきたのだ」とも言った。であるならば、彼らのパフォーマンスは自然との対話であり、高麗神社をとりまく森や山の息吹きとの呼応であり、それを聴いている僕らも森の精霊たちの会話の場を共有していたのだ。

曼珠沙華が見頃をむかえる高麗の里は、そのような場が生まれるにとてもふさわしかった。

僕は山の生気が喜び、震えるのを感じていた。

「ブイ・ジェネレーション」は三回目の来日。今回は鶴ヶ島の市民有志や市外の鶴ヶ島民族造形物コレクションを支持する人々がお金を出し合って彼らを呼んだ。当市のコレクションは現市長の不理解により存続が危うくなっている。

ニューギニアは地球文化をバランス良く理解していくとき、忘れられがちな要石となると思っている。

鶴ヶ島とその周辺には、「子供たちの為にもこういう交流を生み出したコレクションという文化財は大事にしていくべきでは?」と思っている人たちがいる。来週の日曜日はそういう人々とブイのメンバーで座談会をやる。僕はその会のモデレーターをやらせてもらえる事になった。

素晴らしい討論になることを。

(なにより、その日、仕事の拘束にあいませんように…)
by toktokpng | 2006-10-01 22:16