「らうん」とは僕がかつて暮らしたパプアの言葉で「旅する・ぶらぶらする」という意味です。光を描く画家、八坂圭が日々を見つめ、愛し、感じた事を福岡からつづっています。


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夏の匂い

今、埼玉西部の郊外に住む僕の家から、30分ほど散歩をしてきました。
ゴールデンウィーク中には旅行に行く人が多いでしょうが、僕にとってはまとまって絵が描ける大事な時間。今度の日曜日には、銀座の泰明小学校で、野外アート展に小品を並べさせてもらいます。
絵を描いていて、窓から入ってくる匂いが素敵だったので、ふらふらと散歩をしてしまいました。僕のようにどこもいくあてのない学生たちが駅前にはぽつぽつといました。友人たちと暗がりのなかで一緒にいるだけで、なにか楽しい気分がするのでしょうね。みんな自信満々の笑顔をたたえています。
とくにこの季節は、寒さもなく、さわやかな風が通る、本当に心地の良い季節です。

少し湿った空気が鼻孔を満たし、気化熱をうばって頭の中が涼しくなります。それとともに薫ってくる空気の匂い。植物のものでも、土のものでもない。強いていうなら水蒸気の匂い。イオンの匂い。
雨が降る前は雨の匂いがするように、雪が降る時は匂いが消え去るように、陽炎がでるときの匂いがあるように、夏の予感を与えてくれる匂いがあります。

そう、予感。今から始まる盛んな季節へ、生命が溢れる季節へ、旅立つ前のような予感が、鼻から、口から、匂いが溢れ、首筋がゾクゾクして、「今年はどんな虫を捕まえようかな」と、無意識のうちに思い浮かべてる自分に気づきました。

こんな夜に気づいて、散歩が出来てラッキーでした。
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by toktokpng | 2005-05-04 21:37 | 日常