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「らうん」とは僕がかつて暮らしたパプアの言葉で「旅する・ぶらぶらする」という意味です。光を描く画家、八坂圭が日々を見つめ、愛し、感じた事を福岡からつづっています。


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ティアラ展 Bunkamura ザ・ミュージアム

ティアラ展 Bunkamura ザ・ミュージアム_d0023742_16405797.jpg

渋谷のBunkamuraザ・ミュージアムに世界中のティアラが会した。グレースケリーやアン王妃が実際に所有していたものも展示され、世界でも珍しい趣向の展示会だと言う。
息を呑むようなダイヤモンドやエメラルドの輝き。とくに大粒のアクアマリンをいくつも配したティアラに心うばわれる。

なぜ、僕がティアラに興味をもったか。

ニューギニアにいた頃、海辺の村ですごしていると、色々な装飾品で身を飾る男達に出会った。それらは、犬の歯、豚の牙、木の実、植物の繊維で編んだロープ、貝殻などを巧みに組み合わせた胸飾りや頭飾りだった。それらの装飾品で彩られた褐色の男達のかっこいいことといったら、まぶしいようだった。
様々な文化があるニューギニアだが、どの部族でも、装飾されるのは男達である場合が多かったように思う。また、それらの装飾は精霊の祭りと関係してる事が多く、おそらく装飾品自体が精霊との関わりが深いものだったようだ。

ティアラは、18世紀頃に新古典主義の流れの中でヨーロッパ文化の中に復活したらしく、もとを辿ればエジプトや古代ローマにその源泉があるという。復活したティアラは女性の装飾品とされ、富と権力を示すものとして王侯貴族に必要な物になっていっと説明されていた。

しかし、ティアラにはやはりニューギニアでそうであったように、霊的な力との結びつきを象徴する役割、またティアラ自体が霊的に高まる為の道具としての役割があるような気がする。

頭を装飾するという事の、神秘性と、本能的なありかたに思いを馳せて100点程の豪華な品々に目を洗われた。

しかし、ほとんど、95%は女性ばかり・・少ない男も女性の付き添いという感じ。
男一人で見に来ている自分がちょっと浮いておりました。
by toktokpng | 2007-01-28 17:08 | カルチャー