「らうん」とは僕がかつて暮らしたパプアの言葉で「旅する・ぶらぶらする」という意味です。光を描く画家、八坂圭が日々を見つめ、愛し、感じた事を福岡からつづっています。


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高島進さんの作品を、買う。

今日4つめのイベントは、以前買う事に決断した高島進さんの「鉛筆削り」という作品を受け取りにいった事。

過去4回個展をさせて頂いたギャラリーゴトウが今月で移転する事になった。そのため10数年のギャラリーの歴史の中で後藤さんが印象に残った作家の小品を集めた展示を3月にやっていた。今回僕が呼ばれなかったのは、少し寂しいけれど、呼んでもらっても仕事が忙しすぎて参加できなかったかもしれない。
その小品展のなかに僕が買う事にした作品はあった。

6年ほど前、僕が初めてギャラリーゴトウで個展をやったときに「なびす画廊」で個展をやっていた高島さんのDMをみかけ、前から気になっていたので見に行った。そこには祈りのような静謐な絵画がかけてあって、一瞬で魂の高さにやられてしまった。
僕のDMもそこにおいて帰って、高島さんは僕の個展にも来てくれた。直接会えなかったが好感をもってくれたであろうコメントを残してくれた。

その後、僕は「空想ガレリア」という今はなき、とても趣味のいい画廊をみつけ、その画廊のオーナーに絵の話や銀座の歴史を聞く事がとても楽しくてよく入り浸っていたのだが、そこでまた高島さんとつながった。「空想ガレリア」でつながった作家さんはどの方も静かでユーモラスで見ていて心が高まるような作品を描かれているかたばかりだった。

高島さんは、色鉛筆に番号をつけ、サイコロをふって出た目の色鉛筆で長方形を一周描き、描き終えるとまたサイコロをふり、出た目の色鉛筆で先の長方形の外周をなぞっていく、という手法で画面を仕上げていく作家だ。その気の遠くなるような作業で100号以上の作品をつくっていくのだからすごい。
ぼくが買う事にした作品はとても小さい。だけど、「鉛筆削り」の名の通りとても先端が鋭い色鉛筆で描かれたであろう細い描線が和紙の上を占めているとても精緻な作品だ。高島さんもお気に入りの一点だと言っていた。

とはいえ財布はほぼ空っぽ。何回にも分けて後藤さんの口座に払っていくことにする。

見ていると、心の波が整うような作品。
確実に絵によって人の生活は質が変わる。

僕の描く物もどこかでそういう役割をもってくれているだろう。
さて、もっと作らないと!
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by toktokpng | 2007-04-07 21:23 | カルチャー