「らうん」とは僕がかつて暮らしたパプアの言葉で「旅する・ぶらぶらする」という意味です。光を描く画家、八坂圭が日々を見つめ、愛し、感じた事を福岡からつづっています。


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「薔薇十字会の神智学」より その11

みなさん、いかがおすごしですか。

今日の一節は、とても、デリケートな部分になります。愛について語るのですから。

前段を紹介しておきながら、今日の一節に入ります。

シュタイナーの宇宙観のなかで、「自我」というものはとても大事な存在として扱われていますね。

エゴ(自我)とエゴイズム(利己主義)の違いをしっかりと認識しなくてはなりません。そして、自我の正常な進化のために、エゴイズムが克服されなければならない事、現在、唯物論的な考え方が魂にまで浸透したことで、エゴイズムが生まれ、そのプロセスは必要であった事と、それを超えていくために、同族の愛を克服していかなければならない事が述べられます。


「それでは、唯物論と同族の結びつきを克服することを通しての霊性と普遍的人類愛の獲得は、どのような手段と方途によってなされうるか考えてみましょう。正しい普遍的人類愛を強調する必要があり、人間愛を目的にした結びつきを作らねばならない、という意見が生まれるかもしれません。神秘学は決してこのような意見を抱くことがありません。反対です。普遍的兄弟愛や人間性について語れば語るほど、自分の言説に酔ってエゴイストになってしまうのです。感覚的な歓楽があるように、魂的な歓楽が存在します。『私は道徳的、倫理的にますます向上したい』というのは狡猾な淫蕩のもたらす歓楽なのです。このような言説は通常のエゴイズムではありません。このような歓楽から生じるのは、老獪なエゴイズムです。

— 中略 —

人間は真理に向かって精力的に働かねばなりません。そうして初めて、調和的な共同の生活が可能になるのです。」


この事は何を語っているのでしょうか。「普遍的人類愛の獲得は、どのように」と書かれている事に注目します。

人は、博愛を語るとき、老獪なエゴイズムと隣り合わせでいる事、政治的アジテーションと同等の危険性をそれがはらむ事を認めなければなりません。

エゴイズムの克服は、われわれに新しい文化期をもたらします。昨今、「アセンション」という言葉が語られますが、そのようなかけ声があろうとなかろうと、われわれはエゴイズムの克服をあらゆる面から突きつけられているのが現在です。

そして、新しい文化期はやってくるのです。その世界において、「一人勝ち」も「敵への恐怖」「二項対立」も問題になりません。それらは克服されます。
克服されてなお、われわれは仕事に精をだすのです。さらなる調和と宇宙への自己の還元のため、よりいっそう仕事に精をだし、豊かな社会をこの地上で作っていかなければなりません。エゴイズムの克服を遠い未来の目標のように掲げている場合ではないのです。それは、直近の目標であり、われわれの仕事はその先にこそ待っています。

そこで、ただ、人は敵も争いも貧しさも過去も、土も木も鳥も蝶も犬もネコも、歴史もお金も、煩悩も、なにもかもすべて愛だとうことを、ただ静かに笑って感じることでしょう。

あなた自身が愛なのだということと同時に、すべて目に映る外的な物までが神の愛の表現だという事。

日常のどんな煩わしいこと、いらだたせる毎日のニュース、自分の中に恐怖や怒りを呼び起こすエゴイスティックな犯行を目にしたときにも、この事実を自分意に突きつけましょう、と語ったとします。つまり、ただ、愛であるものに、なにかを付け加えようとするなと。手放し、リセットし、より高い調和から、目をそらさないでくださいと。

そのとき、そこに老獪なエゴイズムは働かないのです。真実において語る事だけが、昂らず、静かな道を指し示します。

際限なく広がり、どこまでも高い道を、指し示すのが、シュタイナーの述べる霊学の役割だといいます。

今回の日記で、その宇宙観の一端をご紹介していますが、彼の展開する宇宙観を切っ掛けに、自分のなかで響く真実を感じ取られた方は、彼の著作にあたられる事も、一つの学びになると思われます。

また、そうではなくても、日々の生活に、彼の展開する宇宙観が多角的な視点を与え、そこから何かを学んでいけるのならば、それが何よりだと思います。

残り2回は、その実際の修行について紹介し、このシリーズを終わらせていただきます。

根気をもって、付き合ってくださる皆様に、心より感謝させてください。


あなたにとびっきりの愛を。わっはっはっは。


どうも、ありがとうございました!








 
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by toktokpng | 2008-04-30 17:36 | 創作