「らうん」とは僕がかつて暮らしたパプアの言葉で「旅する・ぶらぶらする」という意味です。光を描く画家、八坂圭が日々を見つめ、愛し、感じた事を福岡からつづっています。


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カテゴリ:日常( 216 )

かんじんやなぎ

「いやな風もあろうに この柳」

僕は高校を卒業するまで、福岡で育ちました。
そこの大手門、大名というあたりにお濠があって、そのわきの歩道は幅が広く、気持ちのよい散歩みちです。並木には柳が植えられていて、今頃は新緑の美しい季節でしょう。
福岡は九州で、南の方だから暖かいのだろうと思われる方も多いでしょうが、実は緯度は東京と変わりませんし、日本海側特有の寒気で、なかなか厳しい冬を向かえます。
さらに、夏には台風も多くこれは関東の比ではありません。

上にあげた句は、その福岡で活躍された仙崖和尚という方の「堪忍柳」というコトバです。
台風の時期、西鉄バスの窓からみえるお濠沿いの柳は、それはそれは激しく揺れて、すべて折れてもおかしくないくらいでした。「よくも、まあ・・・。」というあきれに似た感慨があったので、仙崖さんのコトバに出会ったときは、おもわず吹き出してしまいました。
それは仙崖さんのコトバの特徴でもあって、「思わず、ぷっ。」と「じわ〜ん」が同時にやってくるのです。

昨日は銀座まであるいて行きましたが銀座の柳は、

いやな風などあるの?この柳

といったところでした。

それも、いいかんじ。
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by toktokpng | 2005-04-14 10:11 | 日常

花のなまえ

いくつか、下にのせた花のなまえのことで、メールが届きました。

なまえを聞くと、「あ、そうだ。」と思われるのでは。

「キンギョソウ」
またの名を

「ドラゴンスナップ」

どちらも、カタチからの発想だということです。

龍がスナップ(かみつく、とりつく)するイメージはドラクロアのような劇的な光のなかで、崖の上の草原に咲かせてみると、「うんうん」という感じ。

キンギョソウの方は、江戸キリコの一輪ザシにそえて、うちわと一緒に縁側に置くと「そうそう」といった感じでしょうか。
見立てがずいぶん変わりますね。

きんぎょとみればかわいらしい。

ドラゴンといわれて、何頭もが空を舞い昇天するさまからは、「荘麗」な美しさがよぎります。

今朝、家をでるときは、まだまだ元気でした。さすがドラゴン!

さて、来週はなんにしましょうかね。

(通勤中に携帯から投稿できる・・・ブログってほんと便利ですねー。)
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by toktokpng | 2005-04-13 10:14 | 日常

新橋あたりの

今朝は寒かった。うららかな先週のイメージが僕らに薄着をさせてるから、この時期の寒さはすぐに話題にのぼります。

三月なのにとか四月なのにとかいいますが、去年もそうだったのに、なんで皆忘れてしまうんだ!とダウンタウンのマッチャンが言ったのに激しく同意したと同僚が話してました。

梅雨時期に冷え込んだり、春先に雪が降ったりしても意外なこととして話題にのぼります。でも、毎年そうですよね。
みんな忘れているわけではなく、頭に「春とはこういうもの。」「夏とはこういうもの。」という感覚の受容体があるのでしょう。
しかし、春も夏も秋も冬も、そのような受容体にすっぽりと入るような日が、さて何日あるでしょう。

「暦によれば」などという言葉を聞けば、理想の季節形が昔にはあったように思いますが、短歌や俳句に季節が多く歌いこまれているのは、やはり先人も、数すくない暦にかなう日を名残り、味わったからなのでしょう。

僕が日々うつろいを見ている桜は首都高が下を走る、新橋あたりの小さな公園の桜です。薄紅よりも新緑が増すその先に、緑のグラデーションが若芽をだす柳につながります。また新しい暦がその先に見えるようでした。
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by toktokpng | 2005-04-12 23:02 | 日常

桜をながそう

今日の雨で桜はずいぶんみすぼらしくなりましたね。すでに葉は芽吹いて、雑多な混じり色が「祭りのあと」という雰囲気をかもしだしていました。
雨にぬれる桜はツヤっぽい。

ふと、過ぎていった土曜日の事を思い出すと、なにやらわくわくしていた気分があったこと、そしてその気分も過ぎさっていったことに気づきます。

なにやら楽しげな計画がいくつも頭に浮かんだ週末も、計画の半分をもおわらせないまま、もう月曜です。

なにを計画して、なにが出来なかったのかなんてすべて忘れて、なんとなくいい気分だったことだけを残り香のように感じて働き出します。

その香りがよいので、鼻がむずむず。

そうではなくて、今日は寒かったのですね。

季節の変わり目はブランコのように気候がいききします。

生き物の体に冬の間はりついたままになったいろんなよごれを、春という大きな容れ物の中で振るいにかけて揺りおとしてくれてるんだと思います。

だから春は、おかしな事を思ったり、したりするのでしょう。

そのままに、して、揺られて、周りの人も笑って。

そうやって次の季節をたのしめる体とココロを準備しましょう。

雨にありがとう。
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by toktokpng | 2005-04-11 23:10 | 日常

春の花

太陽の光があたたかいですね。あったかいといろんな事がどうでもよくなってきませんか。腹が立ってた事とか、どうでもよくなったりしませんか。
ぼくはします。そして、眠くなる。

駅の周りの街路樹も葉を青々と茂らせて、光を浴びていました。
鮮やかな黄緑色の葉がちらちらと揺れていました。

木々の葉っぱは、鮮やかに色を放つのですが、それはその色の光を反射しているわけです。
「いらないやい」ってはね返してるわけです。もし、葉っぱたちがどの色の光も欲しいなら、葉っぱは透明か白だったらいいわけです。

こんなに陽光が眩しい季節に、あんなに鮮やかに緑色を跳ね返すなんて、よっぽど嫌いなんですね。
でも、僕らはその植物がいらないって言う光を大好きだったりします。
がんがんはねつけてー! こっちにちょーだい! てなもんです。

だれかにとっていらないものが、自分にとってはとってもいるものだったときって、なんかテトリスで4段消しとかが決まったときみたいです。

駅前の花屋さんは、立派な花束を作るにはいらないような端物の花をちっちゃな花束にして300円〜400円で売っています。家に毎日飾る花には充分なんで、これもサクっとテトリス二段消しくらいでしょうか。

その買ってきた花は、よく花束で引き立て役で使われてる花で、うんうん知ってる知ってるなどと思いながらてくてく家に買って帰ったのですが、名を呼んでみようと思うと、出てこない・・。

という事で、この花の名前がわかる人教えてください・・・。


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by toktokpng | 2005-04-10 16:18 | 日常

桜咲きましたね

桜さきましたね。
ずっと貯めてた貯金をはたくように温かさを大盤振る舞いしてくれた今年の春。
また、それに滞りなく反応する桜の花。毎日通勤途中の電車の窓からみえる桜たちも、4月7日から駆け足で、あるものは歩調を弱め、そろって咲くようにしてくれました。
植物たちのそういう臨機に応じた気候とのやり取りをみてると、仰ぎ見る偉大な力を感じざる得ないです。
それでもって、そういう事をまなんでいる人間をみると、また、仰ぎ見てすごいなーとおもってしまう。
躊躇とか逡巡とかがない人と人とのやりとりとか、そういうのです。


やっぱり、そういうとこには花が咲いてるんでしょうね。時空に咲く花。
そういう花が満開の、地上の春がやってきたらいいですね。それで、みんなでお花見したいですね。
どこにいっても、人々がコミニュケーションのなかで花をさかせてる。躊躇と逡巡をなくして、「Yes.」と「Thank you.」ばかりではなしてる。そこに咲く花を見る目もみんなが開いてて、奇麗だねーっていってお花見ができる。
そんな春が世界にやってくるといいですね。


で、また、この桜たちが、なんの逡巡もなく散っていくんですよね。
そんなふうにありたい。


じゃ、今日はこれで散ります。
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by toktokpng | 2005-04-09 13:22 | 日常