「らうん」とは僕がかつて暮らしたパプアの言葉で「旅する・ぶらぶらする」という意味です。光を描く画家、八坂圭が日々を見つめ、愛し、感じた事を福岡からつづっています。


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<   2006年 04月 ( 6 )   > この月の画像一覧

朝5時に

まだ日が高くない、朝5時。
自転車で江戸川の土手へ。

朝もやが水上を漂い、ごみごみした物を見えなくしていました。
木立が転々と明るい黄緑を点描して、奇麗な風景を見せてくれました。

気がつくと、前にブログを更新してもう二週間。

ぜんぜんブログをかえりみる事の出来ない日々。

グラフィックデザイナーとしての、会社員としての仕事が
フル稼働です。
ありがたい。感謝、感謝。

しかし、個人として、絵画表現者としての時間は
空っぽ状態。

朝5時に川の景色を見て、
「これが一番だなあ」と思う。

川の流れ・時の流れ・黎明の美しさ。

自転車で、川縁をながし、目が覚めたところで、家へ。

作業部屋にこもり、作品に没頭。

描く・描く・描く。

コギト エルゴ スム
コギト エルゴ スム

我思う 故に 我あり。

こうやって、自分の芯の部分を作品として表現し、
それを社会に還元できれば。

そう思いながら、小さな春の光についての小品をいま描いています。

5月7日に、銀座の泰明小学校で発表します。
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by toktokpng | 2006-04-30 19:07 | 創作

市民プール

自転車で10分ほどの近くに、市民プール発見!

発見してくれたのは妻。
子どもたちはまだ小さすぎるので、家でかわりばんこに
子らのめんどうをみて、それぞれ1,000m泳いできました。

久しぶりだなープールで泳ぐの。
多分五年ぶりとかじゃないでしょうか。

きもちいいなあー。泳ぐのって。

小さな頃から僕に付けられるあだ名は
「半魚人」やら「カッパ」やら「うなぎ」やら泳ぐものばかりでした。
よっぽど水に縁がふかいんでしょうね。
実際なぜか小さい頃から泳ぐのは得意でした。

久々にしっかり運動すると、カラダも喜んでいます。
おかげで絵の制作もすこし前にすすみました。

二時間300円で、見た目も清潔でそんなに混んでない葛飾のプール。
出来る限り休みのとれる週末には通おうとおもいます。

公共施設に感謝!
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by toktokpng | 2006-04-16 16:57 | 日常

港の匂い

今日は朝から雨が降りそうな雲行きでしたが、泣き出しそうでなかなか泣かない子供のように、ぐずった顔の空模様でした。
夕方、急に潮の香りがしました。会社は新富町。港からは二キロないくらいでしょうか、海辺の風が届くことはあまりありません。同僚に「外から潮の香りがしない?」と聞くと、外ヘ出て確かめて来て、「うん、でもこれ、潮の香っていうか、港の匂いですね」という返事が帰ってきました。
たしかにね。すこし生臭い「香り」というよりは「匂い」だね。

港からここまで、匂いを運んでくるのは、大きな空気の入れ替わり。
そのとき随分あたたかいかんじがしたのは、南からの高気圧団が陸の低気圧団に流れ込んだからなのでしょう。ちょうどこの辺りが気圧の谷間になったんですね。

湿った暖かい空気が港の匂いを含んで流れ込んできて、その気団が上昇して行きました。

しばらくして、雨が降り出しました。

昨日から、引き続き、天気について考えました。

ドラマがあって、うつろいの中に美の種もあり、天気は結構たのしいです。

明日はどんな空模様でしょう。
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by toktokpng | 2006-04-14 00:35

考える

会社をでると、雨上がりの夜空にふと、雨の香を感じました。

雨の香ってなんでしょう。「雨が振る前と、降った後、雨の匂いってするよね。」
この問いをいままで何回、人にしてきたでしょう。

「そう?わかんない」という答えが圧倒的に多かったように思います。

香りってなんでしょう。化学的には、炭素原子の多種多様な鎖のことで、その形それぞれに、対応する受容器官が人間のなかにあってその「形」を「匂い」として認識するということです。

こうやって考えると、雨が降ることで、炭素に関係する事は何かを思い出せば雨の匂いの正体が分かるかもしれません。

空気中にある炭素といえば二酸化炭素ですね。それから、わずかな一酸化炭素とか、あとは塵としていろんな炭素化合物が浮かんでるでしょう。
雨は水で、水素原子と酸素原子からなる構造体です。
小学校時代の実験からもわかるように、この構造体はいろんなものをその構造体の編み目のなかに取り込みます。つまり、雨は空気中の炭素化合物や二酸化炭素を溶かし込みます。

例えば一酸化炭素などの不安定な分子なんかは、溶けるとき、分子構造が崩壊して、構造をもたない炭素を放出するかもしれません。
そのような小さな化学反応は雨がふるという程度のエネルギー転換のなかでも起きうるのではないでしょうか。

これは仮説・推測です。あくまで思考遊戯です。

たとえば、この推論にすこしの妥当性があったとしたら、あの香りは、空気中に縛りつけられていた存在が解き放たれた喜びの表現と言えるかもしれません。

そんな事を昨日の帰り道で考え、今朝。

雨上がりの朝の匂いがしました。
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by toktokpng | 2006-04-13 09:32

花の雨

春の雨、さむいですね。
いそがしく過ごしている間に今年も色んなはなが通り過ぎていきました。木蓮や木犀や沈丁花。
花をたのしむ足取りで生活できないのは、人として実に未熟な事だと思います。
今年は銀座ブランドの蜂蜜を採る企画をやってるそうです。

花は多いはずです。このあたり。

空に満ちた過ぎ去った花の残り香が、この雨で洗われてふってきたように感じました。鼻先に密のような甘く雑多な香りをかいだようでした。

そんな事があるのかわかりませんが、そうやって季節を感じ取った昼休みでした。
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by toktokpng | 2006-04-11 13:47

最澄と天台の国宝展

ほんとに久しぶりにブログを書きます。
あまりにも更新しなかったので、すっかりきてくれる人の数も減ったようです。
仕事の大波があって、余力がありませんでした・・。

しかしやっと休みがとれて、この土日で英気を養いました。

家族そろって上野へ。
東京国立博物館では、最澄と天台の国宝展をやっています。
なかなか大規模な企画でした。

昔、この国が守ってきた法脈だけに、立派な宝が多くありました。
どのような宗教の儀礼的宝物も、長い間、それを扱う人の真剣な思いや
愛やひらめきを多く受けてきた物は、独特の力を放っていると思います。
特に、木彫りの仏像には、作者の木そのものへの理解や尊敬が深く感じられ、
木肌のもつ味わい、模様などを余すところなく生かそうとして、丹念に彫られた
如来像は、何百年という時間を経た今でも、新鮮な光を放っているかのようでした。

天台宗は、比叡山にあって、もともとその土地の人々がもっていた、山の神々への尊敬を
否定する事なく、敬って信仰生活を築いていったと、説明パネルにありました。

そのようなアニミズム(全ての存在に精霊が宿りっているという信条)の世界観を許容した
法脈であったからこそ、一木作りの美しい仏像も多く残っているのではないでしょうか。

企画展をたっぷり堪能したあとは、博物館内の本館と法隆寺宝物館も見て回りました。

子ども二人を見守りながら見て回るのはほんとに大変です。
しかし、庭園はあたたかな春の日差しと、桃の花などでうららかな様子でしたから、
こんな日に家族で過ごすには最高のシチュエーションだったと思います。

法隆寺宝物館は、すごく久しぶりにきました。
谷口吉生氏の設計による館は、有名なあの水たまりに散り行く桜の花びらを
たたえて、ひどく美しかった。
ちょうど聖徳太子の特別企画をやっていて、太子座像を間近でみる事が出来ました。

なんだか、仏教に縁の深い一日でした。

仏教であれ、神道であれ、キリスト教であれ、人々がより高い意識や平和や愛を
追い求めて形にした物からは、こころに響く美を感じ取る事が出来ます。

ぼくは宗教者ではないけれど、やはり桜や空や雲や風のなかに感じる
あからさまには目に見えない美しさのエッセンスを自分の絵の中に納めていきたいと思います。そうすることで、みる人のなかに、平凡な地上の生活に美が溢れてる事をふと思い出してほしいから。
まだまだ、道半ばで、なかなかこの「僕事業」はすすみませんが、まだ、止めずにすんでいます。

来月5月、また、銀座泰明小学校で「青空でアート展」出品します。
小さな作品ばかりですが、僕が時空の中に見つけた光を伝えられたらと思います。

日々に乾杯!
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by toktokpng | 2006-04-09 19:09 | カルチャー