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「らうん」とは僕がかつて暮らしたパプアの言葉で「旅する・ぶらぶらする」という意味です。光を描く画家、八坂圭が日々を見つめ、愛し、感じた事を福岡からつづっています。


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山笠〜追山ならし〜

7月の福岡といえば、山笠です。いろいろと行事があって、最後に15日の追山があります。
素晴らしい神社である、櫛田さんの氏子行事です。

櫛田さんの近辺の衆が、幾つかのグループに分かれ、それぞれに趣向を凝らした舁き山(神輿のようなもの)を担いでタイムレースを行います。きっちり100分の一秒まで測って競うくせに、第一走者は櫛田神社を出る時に一度立ち止まって、祝い歌を歌い上げます。この神事なんだか俗事なんだか解らない熱狂のなかに、しかし町衆はみな真剣で、一丸となって、世代も超えて祭りを櫛田さんに捧げます。

そのタイムレース当日に備えて、12日にはレースのリハーサルである「追い山ならし」が行われます。リハーサルとはいっても、気合い充分です。今年はちょうど、その日が日曜にあたったので、子供たちと見に行きました。

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趣向を凝らした山の飾りは、博多人形師たちの創意工夫です。

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夏の勢いです。

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こんな男達が、この街を支えているのです。

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子供たちは、懸命に声援を送っていました。

そんな年中行事が、中州川端で行われます。川端ぜんざいという名物があって、そこで冷やし金時をいただきながら川を見ていました。

「オトウサンが小さい頃はね、この川はとっても汚くてね、川のそこなんて見えなかったし、こんなそばに居れないくらいの匂いだったんだよ。それが見てごらん、今日は川底が見えて、ほら魚がはねている。」

そんな感慨を口にして、口にしながらなんだか未来的だなって、ひどく冷静に思ったりしたのです。

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帰りは大濠公園で遊んでいました。お掘の蓮は盛りをすぎようとしていましたが、幾つかのほころびが僕らに優しくほほ笑みます。

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帰り着く頃、家の空はうつくしい色に染まり、息子は「うすいむらさきの色できれいだね。」と言いました。
端的な指摘で、僕と僕の祖母の心が柔らかくなりました。

博多の休日がこうして暮れていきます。

すばらしい一日に心から感謝。



 
# by toktokpng | 2009-07-12 22:42 | 日常

地上の光

とても精妙な空気のなかの、とても、空っぽな時間のなかに、紙やキャンバスを置き、僕自身空っぽになって、色と形を受け止めていく。


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そのことにぴたりと自分が生きている事、自分がいる時間、場所が、そろったとき、過去に対しては無限の愛と感謝を、未来に対しては自由と信頼を、今という時点から送り出していく事が出来ます。

今のような生活形態をとるようになって、そのような瞬間の連続を生きていくようになりましたが、時によっては、なかなか筋から離れているように感じるときだってあるのです。

それだって、その一瞬は輝いて素晴らしいのですが、先日、木曜日に阿蘇へいって、草千里で絵を描いたようなそんな時は、より密接にいろんな事がつながっていきます。雲が多いけれど雨は落ちないその草原で、まさに僕は白い空間に包まれて絵を描きました。

たくさんの情報とエネルギーを受け取ったように思います。
僕のなかの輝かしいことと、地球やこの宇宙の輝かしい事が、響きあい、呼び合って、真新しい輝きが目を覚ますようです。

このような素晴らしい体験のなかで絵を描く事で、また、そこから新しい創作の光を見いだしていきます。

その事こそが、生きるという事なのだと、そのように実感します。

今年の11月に福岡で個展をすることになりましたので、その時に皆さんにもその輝きの共振を届けられるよう、さらに、透明な意識であるばかりです。

どうぞ、楽しみにされてくださいね。

ありがとうございました。
# by toktokpng | 2009-07-10 13:59 | 日常

光の日々

ずいぶん久しぶりの更新になってしまいました。


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夏至の日は、キャンドルナイトを楽しんだのですよ。
蝋燭の光のなかで、本を読んだり出来たばかりの梅蜜を飲んだり。
子供もおばあちゃんも和みのなかに時間をすごしました。

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眩しすぎる光を静めて、仄かな火が見せる明るさに意識を向けた時、私たちはこの地球を選んで生まれて来た遠い約束の日の事を思い起こすのかもしれません。生まれる事がゆるされたその喜びの日を、思い起こす事で優しくなれるのかもしれません。

そして、七夕の日がやってきたのでしたね。保育園では、すこし早い土曜日の日に七夕会がありました。
雨がすこし降ったり、止んだり。でも、お祭りは、お祭りらしく最後まで終える事が出来ました。

うちの二人の小さな奇妙な生き物達は、とても上手に踊って、とても浴衣と甚平を着こなして、僕もジイジもバアバもヒイバアバも、目を細め、成長を感謝するのでした。

そして、一人一人すべての子供たちが、この地球での時間を共有する家族であり、子供たちであります。
愛おしく、ただただ子供たちの命に感謝して見守るおもいです。

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娘はよく和装が似合うのですね。そういえば、この子の母親も、和風な雰囲気を持っていました。
長所を生かす佇まいを身につけて欲しいと、親は思うものですが、そのような思いすらも手放し、ただありのままを見守るようでありましょう。何をどう着こなしてたって良いのです。


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保育園の横は、ちょっとした公園になっていて、蓮が密生する池もあります。
その公園の雑木林に夕日がおちて奇麗でした。
準備や片付けを終えた、保育園の父兄が夕日の中を歩いて、地上に家族の時間が訪れます。

翌日は、山に沢遊び。

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生きているものを見つめる。切っ掛けは知的興味かもしれません。
息子は、カニにいろんな大きさがある事を発見して喜んでいました。
そして、捕まえたカニを沢に戻すことの大事さを言っていました。

僕はただ、赤子のように目に映るすべてを感じ、感じているすべてを自らのことのように体験していました。

帰りは、雨にうたれて気持ちよかった。

そうやって、僕の日々は重なっていきます。
ただ、感謝だけが、積み重なっていきます。
# by toktokpng | 2009-07-09 16:06 | 日常

からだの輝き 10

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快活な奔放さを生きる、自由なからだ。

そのことを、生きましょう。





これで、このシリーズはおしまいです。
# by toktokpng | 2009-06-29 08:30 | 創作

からだの輝き 9

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輝くからだですね。

人が生きる時間というのは、一瞬一瞬に気付きと祝福が閉じ込められたびっくり箱の連続です。
ほとんどのびっくり箱はあけられることもなく、見過ごされていますが、それでもどんなときでも、そう思いさえすれば、びっくり箱を開けることは出来ます。

不満は不満を呼び、怖れは怖れを呼びます。

無意味なただの法則性です。

感謝は感謝を呼び、充足は充足を呼びます。

それも、ただの法則性で確かめるまでもありません。

それを体験している自分の本質とは何なのか。
その幸福でも不幸でもないあなたの実在とは、なにか状況に左右されるものなのか。

あなたの実在は、からだなのか。


光の本質が、このからだを乗りこなし、生きていること。

その様相を大局にみましょう。

まず、そうやって始めのびっくり箱が開きます。

Welcome to real world.









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「四大」 文・絵 八坂圭

# by toktokpng | 2009-06-28 08:32 | 創作