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「らうん」とは僕がかつて暮らしたパプアの言葉で「旅する・ぶらぶらする」という意味です。光を描く画家、八坂圭が日々を見つめ、愛し、感じた事を福岡からつづっています。


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ミリオンダラーベイビー

これから見ようと思っていて、前情報は絶対欲しくないという人は読まないでくださいね。

日曜出勤でも、早めに終わったので、ミリオンダラーベイビーを丸の内ピカデリーで見て帰りました。

クリントイーストウッドの監督作品で、アカデミー賞をいっぱい取った作品ですね。
前情報がいろいろあったので、多少展開はわかっていました。
そのせいか、前半いっぱい泣いてしまいました。後半はじっと見守っていたような気分でした。

優しいから、まっすぐだから、振り返ると罪がある人生。
不器用で、自分のなかの強い愛を恐れるから、技芸に生き、磨き、頑固で無口な鎧を着ている男たち。
愛に心を開くたびに、傷つき、それでもまた同じ事をして、そこから人が学びうることはあるのだろうか。

そういう人間たちにぼくもこれまで何度か出会い、じっと見守り、なくなっていく人もあり、螺旋階段を登り続けている人たちもあり。
しゃべらない事が、秘め続けることが、一番伝わってくる。
そういう事ってあるよなあ。

ゲール語や緑のガウン。カソリック神父の描き出し方などに、クリントイーストウッド自身の信仰文化への意見提議が感じられ、興味をそそりました。


十年後にもう一度見てみたいと思う映画でした。

しかし、内容について触れないよう書くというのは難しいですね。
ほとんど、何も書けない。

若い頃より、今のほうが、アンフォーギブンの頃より、今の方が、ずっと人間の魅力を演じきれてると思う、クリントイーストウッド。ダーティーハリーが大好きだった人たちもこの魅力を受け入れているんでしょうか。
自身が作曲したという、テーマソングも秀逸でした。

とりとめもないですが、ぜひぜひ、ご覧下さい。
by toktokpng | 2005-07-03 22:28 | 映画