スターウォーズ エピソード3
2005年 07月 17日
昨日は仕事が早く終わったので、スターウォーズを見てきました。
いやあ、おもしろかった。
この新しい3部作はエポックメイキングな作品である事はもちろん、きっと後世に高く評価される作品になるんではないでしょうか。
というのも、この映画の制作によって、西洋に限らない伝統文化や神話の掘り起こしが相当にされているからです。指輪物語やハリーポッターにも、北欧や古代ケルトの文化は関わっていますが、これだけ世界規模の映画で、東洋の神性、神話に触れている作品はそうはないからです。ジョージ・ルーカス監督はきっと若い時代に深く日本の精神性に共鳴したんでしょうね。言い伝えや、書籍を通じて。ああ、しかし、その共鳴の対象だった日本の精神性は、ちょうどその頃(60年代〜70年代)雨散霧消していくところだったわけです。
子どもの頃にジェダイの復讐を見たのは、父とだったか、叔父とだったか。とにかくわくわくした記憶が残ってて、あのややこしいストーリーは後年テレビで何度も見て理解したように思います。同じ世代のその時の男の子たちは、多くあの映画に酔って天体望遠鏡をほしがったり、星の長時間露光撮影をやってみたくなったのではないでしょうか。ぼくもそうでした。カメラと三脚をもって、明かりの少ない田舎まで行き、長時間露光撮影をしたのは、美しい夏の記憶です。
ここ数年あたらしい3部作が始まった時は、そのような少年の思い出を掘り起こしてくれるだけで満足で、あんまり映画作品として正面からみてはいなかったかもしれません。しかし、エピソード1から7年くらいたったのでしょうか?その間に、結婚して子どもがいるようになるとは思いもしませんでした。
そして、このエピソード3は、やはり子どもが生まれたばかりの僕だから、感じるところの多い映画でした。それ以上いうと、ネタばらしになるのでここまでにしますが。
この三部作は以前の三部作より、人智をこえた力、真理や神性について多くの示唆を含んで描かれています。そういう事は、まあ人智を超えているわけですから、僕らが話すと、すぐ単なる想像の世界にいってしまって、ただのおしゃべりになるので、なるべく黙ってるべきなんでしょう。しかし、この映画を通じて共感しあえる事というので、随分多くを語るより、理解しあえる部分があるかもしれません。
他の国の人々はどうかわかりませんが、日本で神性についての話の扱われ方をテレビやラジオ、会社でのおしゃべりなんかでみてると、かたくなに「神なんていない」という立場を固辞するひとって未だに多いんだなあと感じます。なんか「神なんかいない」と一生懸命信じてる感じです。「神はいる」と一生懸命信じてる人とあんまりメンタリティーが変わらないような、そんな感じです。
八百の神のいる、日本地方だったのにねえ。
この映画は総合芸術として、大道具や小道具、絵を使った合成では絵画の技術・才能が世界中から結集して作られたのがよくわかります。
一流のアーティストが随所で腕とインズピレーションを生かしきっている。それがあるから、何度も見たくなります。
帰りに今週の花を買って帰りました。なんだか、映画の勇壮感がそうさせたのでしょうか、絢爛なグラジオラスを選んで帰りました。
うちの子と奥さんには、DVDで観てもらおう!
by toktokpng
| 2005-07-17 11:21
| 映画