「らうん」とは僕がかつて暮らしたパプアの言葉で「旅する・ぶらぶらする」という意味です。光を描く画家、八坂圭が日々を見つめ、愛し、感じた事を福岡からつづっています。


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ギアマン ~ピジン語コラム~

久々にピジン語口座です。「ギアマン」という言葉があります。
なんでしょう、聞いたことがあるな、と思いませんか?
国語辞典にも、のってますよね。ガラス細工のこと、ボヘミアングラスのことをそう呼びますよね。室町から桃山時代にかけて、ドイツから輸入されてきたのでジャーマンが転じて「ぎあまん」となったのでしょう。
ピジン語のギアマンも、ジャーマンから来てます。どんな意味かというと、「嘘っぱち」という意味なのです。
なぜ、ジャーマンが「嘘」と言う意味になったのか。それは、ドイツ植民地時代において、なされた事の遺産なのでしょう。
日本では質の高い工芸品を指す言葉が、彼の国では「嘘」を表す言葉になる。
しかも、同じような音の変化をしているので、みなさんパプアニューギニアに行って、「ぎあまん」と、これをそのまま読んで発音したら、見事にピジン語として通じます。
植民地時代、どんなことがあったのか、伝え聞いている面白い話があります。
ニューギニアでは、三百年ほど前から豚が非常に大事な財産として扱われているのですが、その豚の牙歯を首輪などにして、財力の証としたりしていました。また、同じような意味で犬の歯なども首飾りにされて、一種の宝物として婚儀などで交換されてたといいます。これらを一部の宗主国の人々は自国の工芸力によって模造し、パプア人との取引に使ったらしいです。
実際、鶴ヶ島のオセアニアコレクションにはマイセンで造られた犬の牙のネックレスがあり、これなどは本物の牙より価値がありそうに思いますが、宗主国の人々が良い工芸品を贈りたくてかような物を造ったのかどうかは定かではないですが、結局このような行いが重なって、ジャーマン即、「嘘」となっていったようです。

ギアマンねぇ・・。自分の行為、言動から一掃したいですよね。知らず知らず、または勢いあまってギアマンになってしまうこと、多々です。

またもしパプアニューギニア行けるときがあれば、「ジャパン」が「ギアマン」に取って代わらぬよう、小さな埃を払うように気をつけてまいります。

まずは日々の生活からですね。
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by toktokpng | 2005-09-01 22:53