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「らうん」とは僕がかつて暮らしたパプアの言葉で「旅する・ぶらぶらする」という意味です。光を描く画家、八坂圭が日々を見つめ、愛し、感じた事を福岡からつづっています。


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尺八のすごいひと

今年の一月に、「飛鳥」にパプア伝統工芸の講師として乗っていたんです。
豪華客船の旅は素敵なものでした。乗客のみなさんはご自身の人生のご褒美として船旅をたのしまれてるようで、時間の楽しみ方をよくご存知だと感じ勉強になりました。

そんな船旅のなかで、学びや楽しみを提供するために僕を含め様々なスタッフが船に同乗していたのですが、そのなかに「ザブトーン」というジャズ・デュオがいました。

ピアノと尺八という楽しげな組み合わせで、飛鳥の中で心地よい音を奏でてくれました。
二人は五人編成のカンデラというグループもやっているらしく、そのサイトがこれです。
CANDELA(カンデラ) homepage
飛鳥のラウンジで、カンデラのナンバーも演奏してくれたのですがその中の「桐生」という曲がとても気に入って、その場でCDを購入しました。

池谷 裕二さんの本のなかで、「空間を移動する事は、それをイメージするだけでも脳(とくに海馬)を活性化させる」というような事がかいてあったようにおもうんですが、この曲は本当に頭の中が勝手にドライブに出かけてしまいます。しかも、車じゃなくて、ハンググライダーとかに乗ってる感じです。桐生の長く続くまっすぐな道。山が遠く、ひたすら進めども、緩やかな勾配のなかで、いつしか自分も山の中にいるのだが、まだ遠くに同じような山が浮かぶ・・・そんな光景を太平洋の真ん中でブルース・ヒューバナーさんの尺八をききながら思い浮かべていました。

そう、尺八のブルース・ヒューバナーさん。
実はこのデュオの尺八奏者はアメリカ人だったのです。でも、東京芸大を卒業してて随分長く日本にいるので、半分日本人かもしれません。

パプアニューギニアに飛鳥が寄港したとき、ひょんなことから会話が生まれておはなしする事が出来たのですが、逡巡と躊躇のない緩やかなかたで、仰ぎ見るおもいでした。

で、逡巡無くそのときお誘いした僕の家の近所のパプアニューギニア・アートのコレクションを後日見に来てくれました。多くの人にお誘いをかけても、遠いといわれて躊躇される方が多いんですけどね。さすがです。

その、ブルースさんを含むCANDELAのMOGAMIというアルバムを聴きながら、今日の記事を書いてるんですが、ほら、頭が遠くにいってますよ・・・。段々畑の山並みを俯瞰して・・・、あ、東屋だ・・。お茶をいっぱい・・・・。てくてくと、山をのぼり・・・

はっ・・・

ということで、脳内旅行をおわります。
by toktokpng | 2005-04-11 00:47 | カルチャー