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「らうん」とは僕がかつて暮らしたパプアの言葉で「旅する・ぶらぶらする」という意味です。光を描く画家、八坂圭が日々を見つめ、愛し、感じた事を福岡からつづっています。


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窓を開くすべ

窓を開くすべ_d0023742_9505733.jpg

土曜日は思ったよりも、金曜の泡立ちを引きずらず、絵を描く作業を進める事が出来ました。

不思議と絵を描いていると、時間が引き延ばされたように、たっぷりに感じたり、遠くまで旅してきたような気持ちになります。

それは実際、絵を描くことで、日常とは違う時空間への窓を開くからではないでしょうか。

それは、ファンタジーやメルヒェン、フィクションや物語とも共通するものでしょうが、絵が開く窓の世界は、文字や言葉に依拠する物語などよりも、時代も地域も文化の差異も超えて、人間が共有する時空間へ直結しているのかもしれません。

その場所を「人間の心と精霊達が一緒に暮らす所」と、仮に呼ぶことにしましょう。

毎日の時間は、いつもどこでも、この「人間の心と精霊達が一緒に暮らす所」と、となりあっています。だから、いつでも、ちょっと手を伸ばして窓を開けば、閉めっぱなしで過ごしていた部屋に新鮮な空気が流れこむように、その「所」から光が差し込んできます。そのすべさえ知っていたら。

幼い子供は、精霊達と実際一緒に過ごしているのでしょう、手に描くものを持たせさえして、紙をおけば、ほら簡単に。

窓が開きます。
by toktokpng | 2007-01-07 09:50