路傍の花 ―9日目
2007年 05月 16日
とにかく安静にして、自浄作用でよくなるのを点滴をうちつつ待つしかない。
MRIの結果、仙骨と腰椎のとこにヘルニアがあることがわかった。股関節のリンパ節が炎症をおこしたのと併せて、先週の激痛となったようだ。入院して股関節の炎症は収まるだろうが、ヘルニアとは長く付き合っていく事になりそうだ。きっとこれから僕は多くのことをこのヘルニアから学ぶのだろう。末永くよろしくお願いします。
とはいえ、足をかばってじっとしていると段々筋肉が突っ張ってくる。すこしは散歩などして、動かしてもよいということなので、医院から中川のほとりまで歩いてみる。
途中、何度かブログでも紹介した、リフレクソロジー「ピースブレス」のmasako先生にばったり会う。なんとなく出かける前からmasakoさんの顔が浮かんでたので、不思議なような当然のような、ちょっと立ち話だけだが嬉しかった。
子供たちの保育園の前も通ってみたが、お昼寝の時間らしく静まり返っていた。保育士さんが気がついて「入院されてるんですってね、大変ですね」とねぎらって下さる。柵越しにちょっとおしゃべりしつつ、「昼まっからなにやってんだ僕は。はやく働けー」という自嘲の気持ちも去来する。
気持ちのよい5月の風に吹かれる川っぺり。季節のにおいがして、雑草たちが繁茂している。
ふと鮮やかな花に目がとまる。紅紫のその花は名も知らないがとても美しかった。路傍の花と言うのは、時折人が咲かせよう咲かせようとして咲いたのでは無い分、とても生き生きと光を放って咲いて見える事がある。
僕も一時期、そういう絵描きになりたいと思っていた。忙しくても、求められてなくても、無視されても、あっちこっちから、いつの間にか芽を出して咲くように絵を生む、そういう絵描きに。
一時期というより、今もまだそう在りたいと思っている。
きっと日々の出会いや気づきにピントを合わせていれば、そうなれると自然に思えるんだ。
「夢をあきらめない事、それだけが夢を叶える唯一の方法なんじゃ」byだいこん先生fromおでん君byリリー・フランキー。
ちょっと歩きすぎたかな。少しふらふらしながら戻る。少しずつ、少しずつ。
草花と川の風に感謝。
by toktokpng
| 2007-05-16 14:37